セールスライティングを学ぶ人が感じる2つの不安

こんにちは。

宮城で活動しているセールスライターの佐藤です。

セールスライティングを初めて学んだ時って、文章の独特さを感じますよね。

たぶんセールスライティングがもともとアメリカのものだったからだと思うんです。

アメリカのノリの良さとか、日本では使わないような言い回しとかたくさんありますよね。

その良い例を紹介したいのですが、「フライフィッシャーマン」の広告です。

釣りをしない時は・・・。○○川にいない時は・・・。次にどこで釣りをするかの計画を立てていない時には・・・。フライフィッシャーマンを書いているんです! というあの言い回し。

上の文章は、要は「私たちは釣り好きで、大好きな釣りをしていない時は、ずっと釣りの雑誌を書いています。」というものなんです。狂ったように釣りを愛している俺たちが書いた雑誌は面白いし、テクニックも満載だ!という趣旨の広告です。

あの言い回しは、20年以上生きてて一度も聞いたことが無かったので、はじめてあのセールスレターを呼んだ時はちんぷんかんぷんでした。全然意味が分からなかったです。

フライフィッシャーマンを真似てセールスレターを作ったことがあるんですが、妹に読んでもらったら「意味が分からない」とダメ出しをされ、長い間勉強しててこんな意味不明な文章作ってるの?という感じで見下されたような感じもしました(笑)

この「こんなやべえ文章書いてるの?」と冷たい視線を送られた時に、直感的に強く感じたことが2つあります。

1つはアメリカ流のセールスレターやセールスライティングが本当に日本でも通用するのか?

2つ目は、紙媒体の広告が減ってホームページやリスティング広告(インターネット上の広告の事)が主流になってきている中、セールスレターという手紙の書き方を学び続けたところで本当に努力が報われるのか?

この2つのことがとても不安でした。

そしてなんと、一通り学び終わった後でも解決されることがありませんでした(笑)

最近になって分かったのですが、どうやらこの2つの疑問はけっこう誰でも感じる疑問らしいのです。

2つの疑問に対する答え

これらの答えは、ダン・S・ケネディ著『究極のセールスレター』というとても有名で教科書的なこの本の1番最初の部分(監訳の神田昌典さんのコメント部分)にすでに書かれています。

セールスライティングは日本で通用するのか?

答えは、セールスライティングは日本でも通用する。

さらに詳しく述べるなら、すでに日本で上手いっているようです。

「アメリカのセールスライティングが日本でうまくいくだろうか?」ではなく、「すでに日本で上手くいっている」というのが正しい答えなのだそうです。

「プロアクティブ」を聞いたことがありますか。

たぶん誰でも知ってますよね。ニキビ肌用の化粧品です。

もともとはアメリカでダン・S・ケネディがセールスライティングの技術を大手通販会社にコンサルティングで教えて大ヒットさせたものなんだそうです。

その後、日本市場に参入することになりますが、アメリカのセールスライティングのコンセプトをそのまま使って、日本でも大ヒットしました。いいえ、正しくは昔も今も変わらず大ヒットし続けている、なのです。

今現在、大量の日本人がアメリカ人であるダン・S・ケネディのノウハウ(セールスライティングのこと)によって商品を購入しています。

ただし、注意が必要で、アメリカの文化や言い回しが前提にあるので、日本人(友人や家族が良い)が聞いて違和感のない文章、言葉遣いにするなどの工夫は必要なようです。

インターネットが主流の中、紙媒体のセールスレターは効果があるのか?

これも学び始めの頃は不安になることの1つです。

なぜなら永遠に紙媒体の手紙の事例を学び続けるからです。

「え、これインターネット用の広告の事に一切触れられていないけど大丈夫なのかなあ?もしかして騙されたりしてる?」

なんて頭の中をよぎっちゃうわけです。

そして一通り学び終えた時に、

「やっぱりインターネット広告に対応した事例は1つも紹介されなかったぞ!他の本や教材で勉強しなきゃならないのか!?」

と不安になってしまうわけです。

でも大丈夫。

この疑問も『究極のセールスレター』の最初の部分に書いてありました。

というか、私が長年抱えていたこの大きな2つの不安を、冒頭で「二つの疑問が生じるだろう。」と言って、神田昌典さんがピンポイントで全く同じ内容を言い当ててきたのが凄いなと思いました。恐ろしさすら感じてしまいましたよ。

さて、本題に戻って、インターネットが主流なのになぜ紙媒体の広告を学んで効果がでるのかについてお話しします。

その答えは、人間を知っているかどうかが重要だから、です。

本では「10年ほど前」として紹介されていますが、おそらくホームページが世間に浸透しだした時期を指していると思われます。

インターネットで商品を販売する時代が到来し、様々な意見が飛び交ったそうです。

ホームページで販売するにあたって、やはり問題として挙げられたのが「紙媒体で郵送するレターとは違う」という点でした。

この解答の1つとして「画像や色を豊富に使って、反対に文章は短く簡潔である方が良い」という意見が浮上してきたそうです。

↑これって今でもこのように考えている人が多いと思います。お恥ずかしながら私も『究極のセールスレター』を読むまではこのように考えてしまっていました。

しかし、たくさんの企業がいろいろなホームページでの販売を実践し、データや販売経験が積み重なって判明したのが「結局は、紙媒体の手紙を郵送していた時代の原理原則を使用しているものが最も効果が表れている」という事実でした。

紙媒体の頃のセールスレターというのは、媒体を問わないそうです。

媒体が云々ではなく、人間をいかに深く知ることができているかが大事だからです。

人間の購買の瞬間の心理状態を知り、購買という行動を起こしてもうらうのに必要となる情報を真摯に伝える。時代や広告媒体が移り変わっていっても、このセールスライティングの原理原則はいつでも変わらずに有効でしょう。

今ではインスタ、ツイッターなどのSNSでの広告も存在しますが、最終的に売ることに成功できるのは、人間を理解し、セールスライティングの原理原則を使用する人なのです。

まとめ

疑問:アメリカ発祥のセールスライティングは日本で使っても上手くいくのか?

回答:今現在、うまくいっている。代表例の1つであるプロアクティブはアメリカのコンセプトをそのまま日本で使って成功したし、今も成功し続けている。

疑問:インターネットが主流の中、紙媒体のライティング術を学んで効果があるのか?

回答:ホームページでの販売が浸透しだしたときに、様々な販売方法が実践された。そして経験値が積み重なって判明したことは「結局、紙媒体の頃の原理原則を使用しているものが最も売れる」という事実であった。セールスライティングは人間理解が根幹にあるので、これから先、媒体や時代がいかに変わろうと、売ることに成功するのはセールスライティングの原理原則を守る人である。

今回は、セールスライティングに関する2つの悩みについてお話ししました。疑問が解消されたなら幸いです。

お読みいただきありがとうございました。

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