雑誌の見出しの作り方 雑誌の呼吸と2つの型

こんにちは。

今回は、広告ではなく、雑誌の見出しについて解説していきたいと思います。

正直言って、この記事は相当需要がないと思われます。

なぜなら雑誌の売り上げを上げたいとピンポイントに考えてる人の数が少ないためです。

今回の記事を書く私でさえ、雑誌を売りまくりたいと考えて情報を探し求めたことがありません。

でも全部で35ある型を全て紹介しないと個人的になんだか気持ち悪いので、今回も鬼滅の刃ふうにしっかり紹介していきます。

雑誌の呼吸は2つの型しかないので簡単ですね。さくっとみていきます。

雑誌の見出しと広告の見出しは別物!?

商品を買ってもらうという大きな役目のある広告との違って、雑誌の見出しは記事の中へ引き込めばOKという感じもあります。

雑誌の中身を読んで、最終的に買うかどうかの判断をするので、広告(実物を目の前で見せられない)の見出しよりも難易度が下がります。

広告の場合は「好奇心を刺激するだけの広告見出し」は絶対に売れませんが、雑誌の場合は「好奇心を刺激するだけの雑誌の見出し」でも売り上げにつながることもあります。

雑誌の呼吸 一の型「役立つ記事」

雑誌の呼吸は雑誌の見出し限定で使えます。広告の見出しに雑誌の呼吸を使ってはいけません。

脳みそが広告見出しに慣れている人は、以下の見出したちが雑誌の表紙に大きく載っているのを想像しながら読んでみてください。

こうした安全機能のうち1種類だけが、事故防止につながります

ミニスカートだけが若返る方法ではありません

こんな言葉遣いの間違いをしていませんか?

世界がどこへ向かっているかを知りたいなら、こちらへ(大学)

「合成洗剤」がいかに新市場を創出しつつあるか、『バロンズ』誌を読めばわかります

この(商品名)でもっと青々とした芝生を

こうした安全機能のうち1種類だけが、事故防止につながります

「どういう安全機能が事故を防止するのだろう?」という好奇心の刺激と、「事故防止の方法」という相手の得になることを盛り込んであります。

「こうした」という言葉で具体性を出しているのもポイントです。

ミニスカートだけが若返る方法ではありません

「若返る方法」という相手の得を盛り込んであります。

「ミニスカートだけが」という言葉を使って、20代後半・30代のちょっと自信がなくなってきた独身女性たちにターゲットを絞っています。

最初に見た時は、(こんな見出しが良いの?)と思ってしまいましたが、よく見るとターゲット層を絞るというちょっと凄いことをしています。

雑誌の呼吸 二の型「個人のエピソード」

雑誌を買う人は、情報の他にも、フィクション・ノンフィクションを問わずエピソードやちょっとした物語を読みたいと思っているものです。

何かしらのエピソードを見出しで紹介することで、注目を集めやすくなります。

聖書や神話でもストーリー性のある話を展開することで、説得力を持たせています。

個人のエピソードも説得力があります。

こうして私は一晩で記憶力をアップしました

私がピアノの前に座るとみんなが笑いました。けれども私が引き始めると――!

どうやって一晩で人気者になれたか

とても嘘くさいリサイクルの話

こうして私は一晩で記憶力をアップしました

「どうやって記憶力を上げたのだろう?」という好奇心を刺激する要素と、「一晩で記憶力をアップした」という相手の得を上手く盛り込んだ雑誌の見出しです。

「こうして」という単語によって個人エピソードの具体性も出されています。

私がピアノの前に座るとみんなが笑いました。けれども私が引き始めると――!

これも極めて優秀な雑誌の見出し。後ろのビジュアルは、少人数の演奏会(ホームパーティー)で1人の男がピアノに座ろうとしている場面。10人以下の後ろの観客がソファでくつろぎながらひそひそ話をして、クスクス笑っているというもの。

スカッとジャパンのエピソードと同じで復讐劇の1つ。

読み手は「ピアノの前で笑われた主人公」を自分自身に投影して読んでしまいます。そして、この後素晴らしい演奏をして全員を見返すという痛快な復讐劇を、見出しを呼んだ時に期待してしまうのです。

最初の2つの見出し(記憶力の見出しと、ピアノの見出し)は広告の見出しでもあります。返信ハガキのようなものがくっついているからです。

この2つは極めて優秀で、どちらともとても売れました。今でもたくさんの教材で取り上げられているほど有名なヘッドライン(見出し)です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

私の感想は、広告と違って、なんで売れたのかけっこう納得の行かない見出しもあったりしました。

上では紹介しませんでしたが、「利益を上げるべきタイミングのまぎれもない事実」という雑誌の見出しがあって(雑誌の呼吸、一の型「役立つ記事」)、どうして売れたのか分からなかったので載せていません。

何を言ってるかも分からないし、具体性もない、好奇心が刺激されるわけでもない、というけっこうとんでもない見出しだと思いました。

雑誌の見出しは、科学的に売れる要素に反しているものもけっこうあるので理解に苦しんだというのが正直な感想です。

それでは今回はこのへんで終わろうと思います。

どうもありがとうございました。

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