こんにちは。
今回は広告見出しに価格を入れる時の見出しの作り方を解説していきます。
今回も鬼滅の刃っぽく紹介していきます。
前回は新情報の呼吸を紹介しましたが、今回は価格の呼吸です。
わざわざ「呼吸」と「型」で紹介する理由
その方が、イメージ的にしっくりくるからです。
水の呼吸は、誰が使っても(炭治郎でも鱗滝さんでも富岡義勇でも)必ず一の型は「水面切り」と決まっています。
価格の呼吸は、ヘッドライン(見出し)で価格を載せる時にしか使えない技です。
そして大事なのは ”どの型を使うか” ということではなく、その技が全集中の呼吸を使っていて ”強力な一撃である” という点です。
今回は、広告見出しに「価格」を入れる時の、強力なノウハウをお伝えしていきます。
価格の呼吸 一の型「ノーマル価格」
価格を見出しのメインとして入れる手法。何の変哲もない普通の技ですが、人は常に価格に視線を送ります。その行動原理だけでも覚えておきたいところです。
・全身をもみほぐせるマッサージチェアが69,800円
・ショートケーキがどれでも200円
・わずか1万円で5000万円の気分を味わいませんか?
・新鮮なもやしが1袋10円!
価格の呼吸 二の型「割引価格」
小売業の広告では、良く使われています。
これもオーソドックスですが、割引価格を載せると強力な見出しになります。
・(高級ブランド)の特注オーダーメイドのスーツが198,000円(通常価格35万円~)
・会員価格ならレギュラーガソリンが115円/L
・ハト時計 3,300円+税!(77%OFF)
価格の呼吸 三の型「赤字覚悟」
お客さんに商品を知ってもらう、使ってもらうように促すのが目的です。
赤字覚悟になることもありますが、告知の効果は大きいです。
・ミルクティー 1本38円
・大特価セール パンジーの苗 10個で100円
・骨を強化するサプリメント 30日分がたったの600円(1日20円!)
価格の呼吸 四の型「支払いの簡単さ」
この「支払いの簡単さ」というのは、1回あたりの価格が安く支払うのが簡単という理屈です。通販業界の長い経験の蓄積で、よりたくさん売れるというのが証明されています。
具体的に言うと、①一括払いのみのパターンと②分割払いも可能なパターンの2つを調査した結果、②の分割払いもできるパターンの方が売り上げが大きかったのです。
通販業界で必ずと言って良いほど、分割払いができますと言っているのは売れることが科学的に証明済みだからです。
分割払いの他にも支払いの簡単さを示す例はいくつかあります。
・いますぐご注文ください。11月3日までは支払いの必要はありません。
・毎月家賃の分だけの支払いで新築の家が建ちます
・分割払いも可能です。 1回あたりたったの12円。
価格の呼吸 五の型「無料」
価格の呼吸、五の型は「無料」。
みんなが大好きな無料です! 言うまでもなく、アピール力がとても高いです。
鬼滅の刃では、水の呼吸・最後にして最強の型で「生生流転」という技がありますが、この無料提供も似ているところがあります。
鬼滅の刃での「生生流転」は回転するごとに威力が増していき、最後の一撃がとんでもなく強くなる技ですよね。
広告での「無料提供」も似ている所があり、最初は「無料で提供」、次に「1回の購入」、続いて「定期購入」と回数を重ねるごとにどんどんと威力を増していくのです。
ちなみにこの最初に安く提供する試供品などの商品を「フロントエンド」、商品への信頼を築いてから売る本命商品を「バックエンド」なんて呼んだりします。
すいません。カッコつけて専門知識をひけらかしてしまいました。
だいぶ脱線したので話を本題の価格の呼吸、五の型に戻しますね。
具体例を紹介します。
・10回分の英会話レッスンが無料に!
・小学生以下は無料。
・今ならシャンプー代が無料に
・青汁の2週間分を無料プレゼント
・お好きなドラマ・アニメが2か月間も無料視聴できます!
広告費に何万円もかけて、無料で売るのはキツイ?
消費者からは気付かれにくく、経営者側が感じる疑問なのですが、
「何万円、何十万円と広告費をかけて、売れた商品が無料だったら赤字になって意味がないのでは?」
と思う人もいるかもしれません。
こういう方には、生涯顧客価値という考え方を持つと気持ちが楽になると思います。
生涯顧客価値(LTV)とは
1人あたりのお客さんが自分のお店の商品を買って、一生のうちにいくらお金を支払ってくれるかを算出する考え方です。
そうすると見込み客1人あたりにかけられる広告費というのも分かってくるのです。
個人的にはガンガンお金儲けをするためというよりは、広告費にお金をかける側の人が精神的なストレスを減らすためにこの考え方を身に付けた方がいいと思っています。
「広告に失敗したらお金をたくさん失ってしまう」と考えてしまうよりも、
「広告費はいくらまでかけられるぞ。なんだ目の前には宝の山が広がっているじゃないか!」と思って広告を打つ方が絶対楽しいです。
生涯顧客価値については、ゲスな話をするなと叩かれそうですが、何の作戦もなしにビジネスをするというのはあまりに無謀な話ですので、生きていくためにもこの話をしておきました。
私も初めて聞いた時は「人を金としか思ってないとはなんて最低なんだ!」と思いました。
しかし、厳しいビジネスの競争社会で、お客さん・クライアントさんと笑顔を共有するためにも、最低限自分の精神状態をポジティブに保っておく必要はあると考えが変わっていきました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はさらっと話すつもりだったんですが、無料提供からどんどん話が膨らんで、フロントエンド、バックエンド、生涯顧客価値の話まで広がるとは思いませんでした。
教科書的な正しくつまらない言い方が多いビジネスの世界ですが、可能な限り楽しく感じてもらえるように私はこれからも記事を書き続けていきます。
読んでいただき、どうもありがとうございました。